山代温泉と山中温泉どちらが人気?泉質・旅館・観光を比較してみました!

山中温泉の旅館の前で微笑む女性と伝統的な建築の夜景
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北陸の温泉地といえば、自然の恵みと文化の融合が魅力的ですが、山代温泉と山中温泉は、その中でも特に訪れる価値のある場所として知られています。

忙しい日常から少し離れ、自分自身を大切にする時間を求めている方にとって、このエリアは心から安らげる特別な空間を提供してくれるでしょう。

それぞれの温泉地は、長い歴史を背景に持ちながらも、現代の旅人を迎える洗練された施設やサービスが整っています。山代温泉の伝統的な湯治文化、山中温泉の四季折々の景観とともに楽しめる散策路。どちらも、身体を癒しながら心を満たしてくれる魅力が満載です。

このブログでは、それぞれの温泉地が持つ特徴やおすすめの楽しみ方をご紹介します。北陸の旅をより特別なものにするためのヒントをぜひご覧ください。

目次

山代温泉と山中温泉|両温泉地の歴史

©山中温泉観光協会

山代温泉の昔と今

山代温泉は、石川県加賀市に位置する歴史ある温泉地で、約1300年前の神亀2年(725年)に高僧の行基によって発見されたとされています。この温泉は、行基が霊峰白山への修行の途中で発見したとされ、古事記や日本書紀にも登場する三本足のヤタガラスにちなんで「烏の湯」とも呼ばれています。

歴史的には、平安時代末期に明覚上人によって薬王院温泉寺が建立され、江戸時代には前田藩の湯治場として栄えました。多くの文人や芸術家が訪れ、与謝野晶子や泉鏡花、北大路魯山人などがこの地を愛しました。

近代に入ると、交通インフラの整備によりアクセスが向上し、観光地として発展しました。1970年代には年間250万人以上が訪れる人気の観光地となりましたが、1980年代以降は客足が鈍り、宿泊施設数も減少しました。

現在の山代温泉は、歴史的背景と文化的価値を活かしながら再生を目指しています。古総湯という共同浴場が復元され、訪れる人々に古き良き温泉文化を体験させています。また、地域の文化と歴史を大切にしながら観光振興に努めています。さらに、2025年には行基が温泉を発見してから1300年を迎えることから、特別なイベントやプロモーションが計画されています。

食文化も豊かで、地元の食材を活かした料理が提供され、能登牛やズワイガニなどの高級食材を使用したプランが人気です。これらの料理は、宿泊施設での会席料理として楽しむことができ、多くの観光客に支持されています。

交通アクセスも良好で、加賀温泉駅からバスで簡単に訪れることができ、周辺には観光スポットも多く、日帰り旅行者にも適した場所です。今後も観光客の増加が期待され、その魅力はますます高まることでしょう。

山中温泉の昔と今

山中温泉は、石川県加賀市に位置する歴史ある温泉地で、その歴史は奈良時代にまで遡ります。高僧・行基がこの地を訪れ、紫雲が立ち上るのを見て温泉を発見したと伝えられています。行基は温泉の湯を「紫雲の湯」と名付け、薬師仏を刻んだ祠を建ててその湯を守りました。

その後、平安時代中期には温泉が衰退しましたが、鎌倉時代初期に武将・長谷部信連が再びこの地を訪れ、白鷺が傷ついた足を湯に浸しているのを見つけ、温泉を再発見しました。信連は12軒の湯宿を開設し、これが現在の山中温泉の始まりとされています。

松尾芭蕉もこの地を訪れ、「奥の細道」の旅の途中で山中温泉に滞在し、その美しい景色と温泉を称賛しました。彼の句「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」は、この地の名湯としての評価を高める要因となりました。

現在の山中温泉は、観光地としても発展し、多様な魅力を持つ場所となっています。温泉だけでなく、豊かな自然や伝統文化、美食が楽しめるスポットとして知られています。

特に「ゆげ街道」と呼ばれるエリアでは、飲食店やカフェが立ち並び、訪れる人々は食べ歩きを楽しむことができます。また、総湯「菊の湯」は今も多くの人々に親しまれており、その泉質はカルシウム・ナトリウム一硫酸塩泉であり、多くの効能があります。

山中温泉は、地域の魅力を発信するために様々なイベントやアクティビティを企画しています。例えば、山中温泉芸妓による「山中節四季の舞」が好評で、訪れる観光客に日本の伝統文化を体験する機会を提供しています。また、便利な電動アシスト自転車やオリジナルデザインの温モビ(温泉モビリティ)などのレンタルサービスも充実しており、観光客が快適に周辺を探索できるようになっています。

このように、山中温泉は昔から続く伝統と現代的な観光地としての魅力を併せ持ち、多くの人々に愛され続けています。今後も新たな取り組みやイベントが期待される地域です。

山代温泉と山中温泉|泉質を比較

©山中温泉観光協会

山代温泉の主な泉質

山代温泉は、加賀温泉郷の一部であり、約1300年の歴史を持つ温泉地です。
この温泉地には、以下の主な泉質があります。

硫酸塩・塩化物泉これは主に海水成分に似た食塩を含む無色透明の湯で、皮膚に付着し汗の蒸発を防ぐため、湯冷めしにくい特徴があります。主な効能には、関節リウマチや神経痛、冷え性などが含まれます。
硫酸塩泉特に「傷の湯」として知られています。この泉質は神経痛や筋肉痛、関節痛などに効果があり、肌が綺麗になる効果も期待されています。
アルカリ性単純温泉やわらかな肌触りが特徴で、湯上がりの肌がすべすべとした感触になるため、肌が綺麗になる効果も期待されています。

山代温泉はこれらの多様な泉質を持ち、それぞれ異なる効能を提供しています。特に美肌効果が高いことから、多くの訪問者に愛されています。また、古総湯という共同浴場では、明治時代の雰囲気を楽しむことができるため、観光客にも人気です。

風子

お湯の特徴としては、さらさらした感じの湯との口コミが多いです。

山中温泉の主な泉質

山中温泉も開湯1300年の歴史を誇る「加賀4温泉」のひとつ。
この温泉地には、以下の主な泉質があります。

硫酸塩泉特に「傷の湯」として知られています。この泉質は神経痛や筋肉痛、関節痛などに効果があり、肌が綺麗になる効果も期待されています。

湯元は共同浴場総湯(現「菊の湯」)。文治年間に再興され、以後多くの文人墨客にも愛された。湯量は豊富で、さらりとした肌ざわりが特徴。

風子

山中温泉は湯量は豊富で、こちらも「さらりとした肌ざわり」が特徴です。

山代温泉 と山中温泉の泉質を比較すると

山代温泉
山中温泉
  • 山代温泉は三種類の異なる泉質(単純温泉、塩化物泉、硫酸塩泉)を持ち、それぞれが異なる効能を提供します。特に塩化物泉は傷や火傷に効果的で、美肌効果も期待できます。
  • さらりとした肌ざわり
  • 主な泉質はカルシウム・ナトリウム一硫酸塩泉で、特に「傷の湯」として知られています。この泉質は神経痛や筋肉痛、関節痛などに効果があり、美肌効果も期待されています。また、飲用も可能で、消化器系の健康にも寄与します。
  • さらりとした肌ざわり

山代温泉と山中温泉|アクセスを比較

山代温泉へのアクセス

車:加賀ICから車で約14分、片山津ICから車で約18分
電車:加賀温泉駅からバスで約12分

引用:山代温泉観光協会HP

2024年3月16日に北陸新幹線 金沢-敦賀間延伸・県内全線開通、加賀温泉駅が開業して東京から約2時間43分(最速)です。

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